美容のお悩みと言えば、年齢と共にでてくるお肌の「タルミ」「シワ」「ほうれい線」などたくさんのお肌トラブルがありますよね。

実は、お肌のトラブルにも全身の筋肉が関係していると言われてるんです。

 

お肌の構造

お肌の構造は、表皮・真皮・皮下組織と大きく3つに分かれ、

その中でも、いくつもの層になっており、身体を外部から守っています。

 

表皮

表皮では、基底層~角質層まで各々の細胞がしきつめられています。

表皮は、基底層から数日間かけてどんどん新しい細胞が生まれ変わる機能があります。

古い皮膚は角質となって剥がれ落ち、また新しい皮膚が生まれるというサイクルになっています。

このサイクルのことを‘‘ターンオーバー’’といい、年齢+10日程度で生まれ変わると言われています。

 

真皮

この層では、お肌の潤いやハリなどを保持する、コラーゲンやエラスチンの生成を行っています。

お顔の筋膜は、コラーゲン繊維とエラスチン繊維によって構成されています。

コラーゲンは、体内で作ることができるタンパク質の1つで体内のタンパク質の約1/3を占めています。

お肌の真皮・筋膜・腱・骨に多く

特にお肌には、身体全体の40%のコラーゲンがあると言われています。

 

エラスチンは、ゴムのように伸びたり縮んだりできるタンパク質です。

コラーゲンと共に存在し、お肌に弾力を与えハリを保っています。

 

 

皮下組織

脂肪組織がほとんどです。

神経や血管があります。

 

1つ1つ見ていくと、ミクロの世界ですので顕微鏡での確認が必要ですから、上の図をご参照下さい!

上の図には筋肉が書かれていませんが、

筋肉は皮膚(皮下組織)の下にあります。

もちろん、お顔だけでなく全身が同じ構造です。

お顔は、比較的皮膚が薄いですが、全身でみるとごくわずかに厚みが違います。

お顔と太ももでみると、断然太ももの方が皮膚に厚みがあります。

ですので、はりをする時はお顔と身体ではりの太さと長さが違う種類のものを選ぶんですよ!

 

筋膜は第2の骨格

 

 

 

全身の筋肉の表面にコーティングされている膜のことをいいます。

体内の物をすべて溶かし、筋膜だけ残しても人間の身体がきちんと構成されるそうです。

筋膜は、全部で5種類あり、

  • 筋肉の繊維1本1本の中に組み込まれている膜
  • 内臓や胸膜・腹膜にも連なる膜 など

全身が繋がっている筋膜連鎖とも言われています。

筋膜連鎖は、例えば指を動かした時に、手の筋肉だけでなく腕の筋肉や胸の筋肉までが連動して動いています。

ですので、大げさなお話ですが、生活する上でこの筋肉が無くても大丈夫!という筋肉はないんです。

私たちの動きは脳から筋肉に命令が行っていますが、歩くことや身体を動かすことがスムーズに行えるのは、筋膜のおかげなんですよ。

 

姿勢に最も関与している

 

本来であれば、筋膜は滑らかに脳からくる筋肉への命令に合わせて動かすことができ、筋肉の補助的な存在ともいえます。

筋膜に「機能異常」が生じると、その異常を他の筋肉でかばおうとして代償が生じ、筋膜だけでなく筋肉も正しい位置・動きが出来なくなる原因になります。

筋膜の機能異常となる原因の1つで、最も例に挙げやすいのは不良姿勢です。

デスクワークを長時間やっていると、‘‘最初は意識しているけどだんだん楽な姿勢になってしまう’’

という方が多いのではないでしょうか?

これは、一番わかりやすい一例ですが、典型的な悪い姿勢が脳にとっては「正しい」と認識されているため

自分で意識してもその姿勢が辛くなり、もとに戻ってしまいます。

 

筋膜には記憶能力がある

 

筋膜には5種類あると言いましたが、その中に記憶性の筋膜があるんです。

その筋膜は全ての筋肉に相当しますが、筋膜の長さ・形などをすべて記憶してしまう能力があります。

ですので、1度のアプローチや一瞬だけの意識ではそう簡単に筋肉は戻らない仕組みとなっています。

 

顔のたるみ・シワの原因は筋肉にある!

 

お顔のタルミやシワができるのは、年を重ねる上で仕方のない物だとおもっていませんか?

タルミやシワは、筋肉のバランス不良で起こると言われています。

お顔の筋肉をゴムだと思ってください。

普通のゴムは伸びたり縮んだりできますが、ずっと伸ばされていたゴムはもとに戻りませんよね。

お顔の筋肉が伸ばされる理由は、近くにある筋肉が縮こまって固まっているから

伸びている筋肉、縮んでいる筋肉

どちらも固まってしまうということです。

いわゆる、タルミやシワの大元の原因は表情筋の筋力バランスによって始まると言われています。

使われない筋肉は、栄養が供給されないので機能が衰えていき、やがて皮膚を支えることができなくなりますので、お肌のタルミが生じます。

 

どうすれば解消される?その予防は?

 

 

わたしも「お肌は一生もの」という言葉を小さい頃からよく聞かされていました。

他人からまず見られるのは、お顔の印象です。

70歳を過ぎても「シワが少ない」「タルミがほとんどない」方は、20代・30代の頃からしっかりお肌のお手入れをされている方が多いです。

ケアも普段から習慣づけると苦にはならないですからね!

もう一つは、お顔の筋肉をよく動かすことです。

よく表情が豊かな方は、お顔の筋肉をよく動かしています。

お肌というより、人間の皮膚は全て1つの細胞がいくつも連なり、成り立っています。

ですので、当然化粧品のみのアプローチでは、効果を実感するのはかなり難しいということですね。

「塵も積もれば山となる」みたいな表現にはなりますが

普段の小さな努力が後々、美しさとなって自分に返ってくるのが美容の基本です。

年を重ねても、自然な美しさを保てるように一緒に頑張ってみませんか?