猫背が原因となると、次のような症状が見られることがあります。

 

  • 首こり・ 肩こり
  • 頭痛 ・片頭痛
  • 腰痛
  • 背中の痛み
  • 肩甲骨付近の激痛
  • 腕に痛みやシビレが出てきている

 

これらの症状が慢性化している人は、

不良姿勢が原因であることをまず疑ってみてください。

 

姿勢が悪いと首や肩の周辺が血行不良になり、

首こりや肩こりを発生しやすくします

 

また、血行不良やこりといった症状から

片頭痛を起こす可能性もあります。

 

そして腰も骨盤があり、

姿勢の影響を常に受けやすい場所なので腰痛になりがちな方もいます。

 

これらは”痛み”が目立つ症状で、

姿勢が悪いと出やすい症状です。

 

では、他に不良姿勢が及ぼす身体への影響はあるのでしょうか。

 

先ほど、

不良姿勢による血行不良で肩の痛みや頭痛を引き起こす

とお伝えしました。

 

では、その血行不良が他にどの影響を及ぼすのかを見ていきましょう。

 

 

内臓の原因不明の症状

 

 

よく、辛い症状が出て病院に行ったとき

必ずと言っていいほど、医師に言われることがあります。

 

それは、

「歳のせいだね」

です。

 

でも、自分と同年代の人や年上の方をみていても全員同じ症状になっているのか?

となると、そうではありませんよね。

 

医師が病院で口にしたことは、全て処置や診断の扱いになります。

 

ですので大抵の方は

「医師に言われたからそうなんだ」という判断をすると思います。

 

 

 

人間の体幹部には、

肺・心臓・肝臓・胃・小腸・大腸・膵臓・胆嚢・脾臓・腎臓・膀胱・子宮・前立腺と

その他、血管やリンパなどの器官が

ギュッとしきつめられています。

 

これらの臓器はみんなホルモンや酸素、

則ち血液と一緒に運ばれて各々の機能を果たしています。

 

病院の検査数値には異常がみられるけど、

CT検査やMRI検査では異常がみられない。

 

それはいったいどういうことなのか。

 

癌などの病変はないけど、

内蔵が下垂していたり

細胞がホルモンなどを上手く受け取ることが出来なくなっている。

 

つまり正常に機能できなくなっている状態です。

 

姿勢が悪い=内臓の位置が悪いということになります。

 

内臓疾患とまではいかないけど、

このまま放っておくと正常に機能できなくなります。

 

では、質問です。

 

不良姿勢のときの肺の状態はどうなっていると思いますか?

 

不良姿勢は前かがみ姿勢(猫背)が多いです。

 

当然、肺は圧迫されている状態ですので、

上手く息が吸えませんよね。

 

肩を丸くして、前かがみになると上手く息が吸えないので苦しいと思います。

 

もちろん、筋肉も収縮してはいけない筋肉(大胸筋・小胸筋・前鋸筋など)が縮んでしまっているので

肺が膨らみづらくなりますよね。

 

ですので、酸素が十分にカラダに取り入れられない状態になり

呼吸する回数が多くなったりします。

 

肺はカラダに取り入れた酸素を溜めておく唯一の臓器です。

 

ちょっとした何気ない事でも

カラダにとっては異常となりますので

やはり注意が必要です。

 

 

 

 

便秘

 

 

便を作っているのは大腸です。

 

丁度、下腹部辺りに小腸を覆うように存在します。

 

大腸では、小腸で吸収しきれなかった水分を吸収しながら便を作っていきます。

 

ですが、内蔵下垂していたり

圧迫されていると、

大腸の蠕動運動が出来ず、便が上手く流れていきません。

 

よって、

どんどん便の水分が吸収され、

腸にへばりつき便秘となってしまうのです。

 

便の成分の9割は全身の老廃物なんです。

 

老廃物が腸の中に溜まるということは、

その中に含まれている汚れた水分が再吸収されてしまうので肌荒れなどに繋がります。

 

また、ダイエットの天敵でもありますので、腸の圧迫や水分不足などでの便秘には注意しましょう。

 

 

肌荒れ

 

 

便秘のメカニズムを踏まえて、お読みいただければわかりやすいと思います。

 

 

その1 なぜ便秘は肌荒れを起こしやすくなるのか

 

便秘は簡単にいうと腐敗したものを体内に溜め込んでいる状態です。

 

ニキビなどの肌荒れは、肌に存在する常在菌と外界の細菌などの炎症で起こるといわれています。

 

常在菌は肌にとってなくてはならないものです。

 

普段は、外界から侵入する細菌などを食べてくれる菌なのですが、

常在菌の力が弱ってしまったり菌がすでに入り込んでしまっているなどで炎症物質に変わってしまいます。

 

便は体内の9割の老廃物の塊です。

 

それを何日もカラダの中に残しておくと大腸から便に含まれる水分をどんどん吸収してしまい全身の細胞に巡ります。

 

再吸収された水分は基本的には汚い水です。

 

血管が細い所やリンパが細く、詰まりやすい所(顔・首・脇・背中)に汚れたものが詰まりやすいので、

ニキビや肌荒れができやすいと言われています。

 

 

その2 不良姿勢が肌荒れに関係する理由

 

不良姿勢になると、筋肉内の血流が滞るとさらにリンパの流れが悪くなります。

 

体内にある臓器や血管・リンパなどの器官は、

一般的に正しい位置になければ正しい機能をしないのが特徴です。

 

筋肉に豊富な血管とその付近にあるリンパは隣通しで、

リンパに流れていたものはゆくゆくは血管に移行します。

 

きちんと解毒などがされていないものは、そのまま全身を巡ることになります。

 

そうするとやはり血管が細い所、

リンパが詰まりやすい所などで炎症反応を引き起こし、

肌荒れを引き起こしてしまうのです。

 

そう、結局は良い物も残り、悪い物を積極的に代謝できないカラダが肌荒れを引き起こしやすくなります。

姿勢は、骨や筋肉だけでなく、

内蔵の状態や血管・リンパの太さにも関係してきます。

 

洗顔後、

  • パックをする
  • 高級化粧品を使う
  • 顔周りのリンパも流している

など外側からのアプローチは完璧!!

 

こんなにやっているのに何をしても肌荒れが治らない、、、という方

それはあなたの代謝を物理的に阻害している姿勢など

大きく関わっているかもしれませんね。

 

 

集中力の低下

 

 

集中力の低下は、脳の酸素量が一定以下になると脳の機能が低下します。

 

そして、脳に必要な栄養素は酸素です。

 

栄養素を運んでいるのは血液ですので、

不良姿勢などで肩・首の筋肉内の血管が細くなると血液が乏しくなります。

 

そして極度に脳への血流が乏しくなると、頭痛を引き起こします。

 

頭痛には種類があり、

  1. 片頭痛
  2. 緊張性頭痛
  3. 群発頭痛

の3つに分けられます。

 

1は片側性で血管の拡張によって引き起こされ、側頭部や前頭部の拍動性の痛みを伴います。

2は両側性で血管の収縮によって引き起こされ、首から頭(後頭部)にかけて引きつったような痛みを伴います。

3は腫瘍による頭蓋内圧の上昇やくも膜下出血などによる血管破裂により、金属バットで頭を殴られたような激しい痛みを引き起こします。

 

血流低下の原因は、

  • 長時間同じ姿勢
  • 運動不足

が一番多いです。

 

デスクワークの方なら、

定期的にストレッチや体勢を変えるなどをすると血管が拡張し、痛みを防ぐことができます。

 

同時に猫背の防止にもなりますので、

ストレッチは呼吸法などのセルフケアがオススメです。

 

肺は唯一酸素を外界から取り入れ溜めておくことのできる臓器です。

 

そしてしっかり呼吸をすることで、

血液が酸素を全身に巡らせることができます。

 

人間は、何かに夢中になると血管が収縮し

さらに頭を使うものでは、大量のエネルギーも消費されます。

 

ですので、何時間も持続的にそのような状態が起こると、

  • 視界がぼやけてくる
  • 眠くなる
  • 首・肩が重くなる

などの脳が一時的に低酸素状態に起こる症状で出始めます。

 

お仕事中も無理せず

適度な休息を心がけましょう。

 

 

まとめ

 

 

その姿勢を長時間保っていると、

様々な臓器が圧迫されてしまい内臓に負担がかかり、

便秘やその他の内臓疾患を発症する可能性があります。

 

また、不良姿勢による内臓の環境悪化は、

肌にも反映され、ニキビや吹き出物など肌荒れの原因にもなってしまいます。

 

この様な症状が慢性化することにより、

カラダが疲れが取れやすくなり集中力の低下につながって行きます。

 

実は、姿勢の悪さにはどのような病気にも関わりがあるものなのです。

 

小さなことかもしれませんが、

病院に行かなければならない大きな病気は、

こういった小さなことが積み重なって引き起こします。

 

予防医学が推奨されているのは、

大きな病気や症状で辛い想いをせず

自分の免疫のチカラで回復できるカラダを目指すためでもあるのです。

 

猫背を放置せず、また気になる症状や違和感などがあれば

早めに改善することをオススメします。

 

※全ての方に、全ての症状がでるということではありません。

※個人差があります。